
畜産品の安全性の評価…
その最大のポイントは、
どんな餌が与えられ、
どんな飼い方をされているかです。

おいしいお肉、おいしい牛乳、つまんでもつぶれない卵…
私たちの憧れです。
しかし、重要なことはそれらが安全な食べものかどうか?
いのちをいただく時には、そのいのちが健全に育まれてきたのか…
この一点こそが最初の一歩。
餌と飼い方、そこから始めなければなりません。

畜産品の餌と飼い方
●餌の問題
一般の畜産の主な餌はとうもろこし・マイロなどの輸入穀物や飼料添加物(リン酸、炭酸カルシウムや成長ホルモン、黄体ホルモン、卵黄着色剤、合成のアミノ酸やビタミンなど)からできている配合飼料ですが、それにはポストハーベスト農薬使用、遺伝子組換えなどの問題があります。その他、動物性飼料として骨粉や血粉やミートボールミールなども与えられていて、狂牛病の問題までもあり大変危険です。
●飼い方の問題
どういうところで育ってきたか?これも大切です。過密飼いや不健康な飼い方によって、動物医薬品(ホルモン剤・抗生物質)などを使うのが実情です。肉牛の去勢の問題もあります。「無菌豚」も要注意です。帝王切開して無菌的に子豚を取り出し、農薬の霧のたちこめる密封型の豚舎で無菌的な餌で育てる。つまりは化学薬品まみれの中で育てた豚といえるのです。詰め込み鶏舎では非衛生的な環境によるサルネモラ菌の発生リスクがあり、それをカバーするために大量の抗生物質や薬品が投与されます。
●流通上での問題点
店頭販売では肉をきれいに見せるために化学薬品をスプレーしていたり、古くなった牛肉のリパックや、たれにつけての加工なども施したりしている状態です。たまごは、合成洗剤で洗って出荷するため本来たまごが持っている保護バリアがなくなり、かえって食中毒菌が増殖しやすく腐りやすくなりますが、洗剤使用の表示はありません。
牛乳から始めました
オルターの歴史は日本の安全な牛乳の開発とともにあるといっても過言ではありません。35年前から安全な牛乳を子どもたちに飲ませてあげたいという思いで様々な活動をしてきました。
餌の自給率をあげること。成分無調整であること。パスチャライズ殺菌であること。ノンホモジナイズであること。また「草地酪農」を目指して共に進んできました。現状の牛乳の問題点は、狭く不衛生な状態で密飼いし、汚染だらけの輸入穀物を与えられ、病気予防の抗生物質、搾乳量をあげるためにホルモン剤を使われたりしているのが日常です。超高温での殺菌や水増し、脱脂粉乳などを混ぜて成分を調整し、ホモジナイズした状態で、長持ちと安価ということを優先にして消費者に届けられています。
ホモジナイズ処理
ホモジナイズとは、簡単に言うと乳脂肪分を均質処理することです。牛乳に圧力をかけて機械的に脂肪分を小さくします。超高温滅菌機で滅菌する場合、その前段階でこの処理をしないと乳石が発生するなどして機械にトラブルが起こるリスクを工場は嫌がります。バターや脱脂粉乳など、乳製品を使って還元牛乳を作る場合にはこの処理をしないと分離して製品にならないのです。しかし、その弊害として、脂肪球中から飛び出てきた「キサンチンオキシダーゼ」が腸管吸収されます。そうすると、心臓冠動脈や脳におけるLDLコレステロールをヘドロ化し、心臓病、精神病、癌などの原因となると言われています。ですから、ぜひともオルターおすすめのノンホモ牛乳を飲みましょう!
