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2019.07.30 オルター通信1604号
香りが苦しい

香りが苦しい

~シリコーンでスバル車リコール
香りブームで急増?人体に害はないの?~
「草の根だより」No. 481 2019年7月発行
日本消費者連盟関西グループより転載

今年2月28日、自動車メーカーのスバルは、ブレーキランプスイッチの不具合のため、国内で約30万台のリコールを国土交通大臣に届け出ました。ロイターは、その原因が「香りの強い柔軟剤」などから揮発するシリコーンガスだと報じました。
「シリコーン」って何でしょう?「シリコン」とは違うの?調べてみるとシリコンは日本語でケイ素と呼ばれる元素の英語名で、シリコーンはケイ素と酸素と有機物がくっついた化合物の総称だとわかりました。シャンプー・コンディショナー・制汗剤、洗剤・柔軟剤、化粧品、食品添加物など幅広く使用される化学物質です。柔軟剤には泡調整剤として使われますが、香料をマイクロカプセルに包む技術にも使われることがあります。
場合によっては9割も空気中へ揮発するそうで、機械類の電気が流れる部分にくっついてガラスのような物質になり、電気の流れを邪魔することがあります。今回のリコールも、それが原因でした。
で、このシリコーン。人体に害がないといわれてきたのですが、最近、やっぱり有害かも、という研究が続々と出てきています。分解しにくい、環境中に残留しやすい、生物に蓄積しやすい。しかも動物実験では、生殖毒性、発がん性があって、内分泌攪乱物質(環境ホルモン)だとわかったものもあります。EUではもうすぐ規制対象となります。
スバル車に不具合が発生したのは、ちょうど日本で香りブームが起きた時期と一致しています。ところが今回のリコール報道で、日本のマスコミはどこも「柔軟剤」という言葉は使っていません。原因に柔軟剤が含まれているかどうか、念のためスバルに電話で確認したら、「柔軟剤は(発生要因の中に)入っていない。シリコーンガスを使ったスプレーに柔軟剤が含まれていることがあると記者会見で言った(だけだ)」と言われてしまいました。
でもリコール届出書を取り寄せてみると「シリコーンガス発生要因となる製品:洗濯柔軟剤、ウェットティッシュ、除菌シート、制汗剤、ヘアスプレー、ハンドクリーム、日焼け止め…」と書いてあったのです。つまりスバルの言ったことはウソでした。何を隠したかったんでしょうか。
シリコーンの有害性について、ネットメディア『リベラル21』に詳しく書きました。興味のある方は「リベラル21スバルリコール」で検索してね。
(鶴田 由紀:フリーライター)

 

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