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2019.04.16 オルター通信1589号
家畜を食べる魚たち、脂肪が違う養殖サケ

家畜を食べる魚たち、脂肪が違う養殖サケ
食品と暮らしの安全No.357 2019.1.1より転載

弁当のおかずやコンビニおにぎりの具として人気の養殖ギンザケ。でも悪性脂肪が多いので、食べ過ぎると健康によくありません。サケを食べるなら天然物を選びましょう。

ギンザケは成長が早く、かつては北海道沖やアラスカ沖で大量に捕獲されていましたが、現在は、資源保護などを理由にほとんどが養殖モノ。日本では安価なチリ産が有名ですが、最近は国内での養殖も盛んで、「ご当地サーモン」として、テレビなどで盛んに取り上げられています。
天然のギンザケは、他の多くの魚と同様に、エイコサペンタエン酸(EPA)やドコサヘキサエン酸(DHA)など健康にいい不飽和脂肪酸を多く含みます。飽和脂肪酸は肉や乳製品に多く含まれ、摂り過ぎは動脈硬化につながると言われる悪性脂肪で、これが少ないのが特徴です。だから、本来、ギンザケは非常に優れた健康食なのです。

悪性脂肪が多い
ところが、同じギンザケでも、養殖モノは天然モノに比べて体に悪い飽和脂肪酸の比率が高いことが、専門家による日本産の養殖ギンザケと天然ギンザケの比較実験で明らかになっています。
養殖モノと天然モノの脂肪酸を部位ごとに測定したところ、例えば、背肉は、総脂質に対する飽和脂肪酸の割合が、養殖モノでは35.2%に対して、天然モノでは21.8%。養殖モノが天然モノの1.6倍も多く含まれていました。
体にいい不飽和脂肪酸は、天然モノが76.1%で、養殖モノが62.1%と、天然モノが22%も多い結果で、他の部位も同様でした。
不飽和脂肪酸の中でも特に天然モノに多く含まれていたのが、一価不飽和脂肪酸のエイコセン酸。エイコセン酸はマイワシにも多く含まれています。
また多価不飽和脂肪酸のドコサペンタエン酸も、天然モノが養殖モノの1.5~2倍でした。多価不飽和脂肪酸は、冠動脈疾患や脳卒中、糖尿病、乳ガン、大腸ガン、肝ガン、加齢黄斑変性症、うつ病に対して予防効果があるとされ、ドコサペンタエン酸に関しては、国立がん研究センターの実験で、うつ病のリスクを低減する効果が確認
されています。

豚を食べた魚
養殖ギンザケが悪性脂肪を多く含むのはエサの影響です。養殖魚は、早く太らせ早く出荷するため、エサの配合飼料に豚由来のポークミールなど飽和脂肪酸の多い原料を使います。それが養殖魚の体内に蓄積されるのです。
天然魚は天然の小魚を食べているので不飽和脂肪酸が多くなります。養殖魚は値段が安くて脂がのっているので人気ですが、飽和脂肪酸の多い養殖魚ばかり食べていると、乳製品や食肉の摂り過ぎと同様に悪性脂肪の過剰摂取となります。肥満や動脈硬化などさまざまな病気を引き起こすので、養殖サケに注意しましょう。
(猪瀬)

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