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2019.02.05 オルター通信1579号
グリホサートが市販の小麦粉から検出

グリホサートが市販の小麦粉から検出
パンに使われる強力粉で

小野南海子(遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン)
消費者リポート No.1617 2019.1.20より転載

遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーンは、食品に残留しているグリホサートの検査を行っています。グリホサートはモンサント社が開発した除草剤ラウンドアップの主成分ですが、今はさまざまな除草剤に使われています。この成分に耐性を持った遺伝子組み換え作物とセットで販売することで散布量が格段に増えました。
グリホサートは危険な農薬です。世界保健機関の専門家機関・国際がん研究機関が発がん物質であると認めました。2018年8月米国でラウンドアップを長年散布していた人が悪性リンパ腫になったとしてモンサント社を訴え、モンサント社に多額の賠償金を払うよう判決が出ました。グリホサートの危険性がいよいよ明らかになり、私たちの食べものを実際に検査しようという声が会員から出てきました。

■心配した母親たちの要望で検査
小麦はGM作物ではありませんが、グリホサートはプレハーベスト農薬として以前から使われてきました。収穫の前に散布して実を一斉に乾燥させ一度に収穫するやり方です。収穫直前に散布された農薬の残留率は高くなります。小麦のグリホサートの残留基準値は日本では5ppmでしたが、国際基準に合わせて2017年に30ppmに緩和されました。
日本の小麦の生産量は少なく、90%をアメリカ、カナダ、オーストラリアから輸入しています。小麦のグリホサート残留濃度は高く、農林水産省の調査でもアメリカ・カナダからの小麦の9割からグリホサートが検出されたという報告があります。
パン食が普及し、学校給食にもパンが提供されています。私たちは心配した母親たちとともに、消費者がよく使用している小麦粉をスーパーやコンビニ、デパートで購入し、10検体の検査を昨年10月に農民連食品分析センターに依頼しました。

◎農民連食品分析センターに依頼したグリホサート検出検査の結果 (2018年11月)
品名      /生産者・販売者 / 分析結果(ppm)
強力小麦粉         日本製粉   0.37
昭和天ぷら粉        昭和産業   検出せず
日清全粒粉パン用      日清フーズ  1.10
日清フラワー薄力小麦粉   日清フーズ  検出せず
日清クッキングフラワー   日清フーズ  痕跡
日清カメリア強力小麦粉   日清フーズ  0.09
CGC薄カ小麦粉       日本製粉   痕跡
ローソンセレクト薄力小麦粉 日本製粉   痕跡
日清コツのいらない天ぷら粉 日清フーズ  痕跡
セブンプレミアム天ぷら粉  日本製粉   痕跡

■10検体中3検体から検出
その結果、上の表にあるように10検体中3検体からグリホサートが検出されました。「痕跡」とは検出限界値以下で数値として表せないけれど、確かに残留しているという意味です。検出されたのはいずれも強力粉で、多くはパンに使われます。
私たちの調査でも輸入された小麦粉が、高い確率でグリホサートに汚染されていることがわかりました。日本の小麦の輸入は国が管理していますから、製粉会社は同じ程度に汚染された小麦を扱っています。検出されなかった小麦粉が安全とはいえません。

■給食を米飯に、国産小麦をもっと
小麦粉はパンやお菓子など多くの加工食品に使われています。
このように危険な農薬を含んだ食べものを避けるために何ができるでしょうか。まず、パン食を避けてコメ中心の食に替えること。学校給食のパン食をご飯食に替えるよう働きかけることはすぐにでもできることです。また日本の小麦の自給率を上げて、国産小麦のパンやお菓子がどこでも買えるようにする運動も必要です。
なお日本でもグリホサートがプレハーベスト農薬として大豆等に使用されているという情報があり、現在調査をしています。今後、農業現場でグリホサートを使用しないよう働きかけを行っています。

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