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2019.01.15 オルター通信1576号
食品香料6物質が米国で禁止に

食品香料6物質が米国で禁止に
「消費者リポート」 No.1616 2018.12.20号 より転載

香料には、香水をはじめ化粧品などに使われるフレグランスと、食品の香り付けに使われるフレーバーの2種類があります。香害として問題視されているのはフレグランスですが、今回アメリカでフレーバー6物質に対して、発がん性を理由に使用禁止措置が取られました。
食品に使われるフレーバーは食品添加物として規制されていて、天然香料と合成香料に分かれます。合成香料は現在のところ、日本では約3200種類以上の化学物質が使用許可リストに掲載されています。
食品香料の成分の多くは、果物の香りなど食品が本来持っている香りの成分をまねたものです。また使用量も他の食品添加物と比べて微量なため、比較的安全性は高いと考えられてきました。
今回、アメリカの食品医薬品局(FDA)が禁止と発表したのは、ベンゾフェノン、アクリル酸エチル(エチルアクリレート)、オイゲニルメチルエーテル(メチルオイゲノール)、ミルセン、プレゴン、ピリジンの6物質。ピリジン以外の5物質は、日本でも使用可能なリストに入っています。しかし、表示では「香料」としか表示されないので、使われているのかは消費者にはわかりません。
例えばベンゾフェノンは、日焼け止めの紫外線吸収剤として多く使用されてきた化学物質ですが、環境ホルモン作用が指摘され、近年使用されなくなってきたものです。またアクリル酸エチルは、接着剤やアクリル塗料の原料などにも使用されていますが、環境省によって「有害大気汚染物質に該当する可能性のある物質」に選定されています。
香料は微量だから安全とされ、揮発性が高く香りのあるさまざまな化学物質が香料として使われているのが実情です。その中には有害性が指摘されているものもあります。香料成分の安全性の見直しが必要ではないかと思います。
植田武智(科学ジャーナリスト)

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