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2017.11.21 オルター通信1518号
これは薬なのだろうか?

睡眠剤スボレキサント(商品名ベルソムラ)
ナルコレプシーを起こす物質 これは薬なのだろうか?
【和田正英、浜 六郎「薬のチェック」№74  Vol.17  Nov.2017より転載】

<まとめ>
●スボレキサント(商品名ベルソムラ)は、「不眠症」を適応に2014年11月に承認発売されたオレキシン受容体拮抗剤で、臨床試験で、プラセボよリ5.2分早く寝つき、10.7分長く睡眠できたとされています。
●オレキシンは脳内で覚醒のほかストレスに対する生体防御に広く関係し、正常細胞の増殖や、腫瘍細胞の増殖抑制作用があるため、その拮抗剤はさまざまな害を起こします。
●毎日服用すると日中も血中濃度が高く、臨床試験で眠気や、記憶障害、疲労、睡眠時随伴症状(悪夢や夢遊症など)、ナルコレプシー様症状(情動脱力発作や入眠時幻覚、睡眠時麻痺)、自殺念慮が用量依存的に増えていました。海水浴中に溺れた後死亡した例は、情動脱力発作(カタプレキシー)が強く疑われます。
●スボレキサントの正常細胞機能の低下、増殖抑制、免疫抑制、腫瘍増殖などの可能性について、今後も監視が必要です。また、CYP3A
(註1)で代謝されるため、代謝の遅い人では害が出やすく、CYP3Aで代謝される他の薬剤との併用は危険です。

結論:
睡眠不足と異なり不眠は、健康に害を及ぼしません。スボレキサント(ベルソムラ)は、死亡につながる重大な害を含め様々な害があるため、使用すべきでありません。

註1:シトクロームP450という薬物代謝酵素のなかの一つの種類。その活性の強さに
は個人差が大きいため、酵素の働きの強い人に比べて、弱い人では血中濃度が極端に高まり、高い状態が持続することになる。また同じ種類の酵素で代謝させる薬剤を併用するとお互いに血中濃度が高くなり作用が長時間持続する。

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